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漫画好きのどもり日記

漫画好きの吃音者がどもりながらも強くたくましく生きる姿をお届けする
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道端に落ちていたエロ本

男なら一度は道端に落ちているエロ本を見たことがあるだろう。
「無い」というやつは間違いなく嘘つきだといえるので、信用できる相手か確かめるのにこの質問をしてみるのもいい。

なぜ急にこんな話題を出したかというと、最近フラッシュを作っているのだが、このサイトを見ていると何故か中学生時代を思い出したからだ。
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俺が中学生時代は今のようにネットなどなく、ムラっとしたら、本を頼りに行為に及ばなければいけない。
ビデオという優れものもあったが、リビングにしかテレビが無かった。
しかし、その本を手に入れるのが一苦労なのだ。
もちろん未成年のため、本屋で買うことはできない。
ではどこから入手するのか?
それは友人間で交換し合うというのが暗黙のルールとなっていた。
だがしかし、俺に友人は皆無なため、交換することすらできないのだ。
ただ、ある極秘ルートを使えば手に入れることもできた。
そのルートというのが自動販売機だ。
町外れにある田んぼと小さな町工場の間にある自動販売機。
そこに行けば1000円ほどで本を入手することができる。

だがここにも問題はあった。

俺の住んでいた町には本の自動販売機はそこにしかなかったのだ。
つまり、普通に本屋で買えない男達がその自動販売機めがけて殺到する事態になる。
しかも、真昼間から買うのは世間の目があり難しいため、男達が集まるのは決まって深夜だ。
だいたい23時~4時頃の間だろうか。

俺は何度か自転車に乗って、深夜にこの自動販売機付近に行ったことがある。
もちろん購入するためだ。
だが自動販売機に近づくことすらできなかった。
なぜならひっきりなしに誰かが買いに来るからだ。

自動販売機で誰かが買っていたら、そいつが立ち去るまで待つという暗黙のルールがある。
たぶんな・・・。

だから誰かが居たら待つ。
でそいつが帰ったら、自動販売機に行けばいいんだけど、すぐに別の奴がくるんだ。
おそらく、何人か自動販売機の周りで買っている奴が帰るのを待っているような気がする。
だから永遠と帰っては来て、帰っては来ての繰り返しだ。
だが俺はじっとこらえて待った。
いつかチャンスが来るだろうと。

そろそろか!と思ったその時、恐れていたことが起こった。
なんと俺が潜伏していた壊れた軽トラの陰に、もう一人別の誰かが潜伏しにやってきたのだ。
しかもそいつは、俺の存在に気が付いていない。
暗かったのもあるが、俺が車の後ろで、そいつが車の側面という位置関係だったので気が付かなかったのだろう。
だがここで気が付かれるとかなり気まずい空気になるはずだ。
なんたって、エロ本を買うために深夜の田んぼ脇にある壊れた軽トラの陰に隠れているなんて、カッコ悪いどころの話ではない。

俺はそっと後退し、その場を去った。
3時間粘ったにもかかわらず収穫なしだ・・・。

その後、多少の仮眠を取った俺は悶々とした体を抑えながら学校に行き、いつも通り一人の時間をすごした。
俺は放課後になり一目散に帰宅した。
早く家に帰って寝たい・・・。
その一心で。
だがしかし、意識もうろうとしていた俺の目に衝撃の光景が目に飛び込んできた。
落ちていたのだ。
本が。
俺は自然なそぶりで素早く周囲を確認し、誰も人がいないことを察知した。
そして素早く手提かばんに物を押し込むと、何食わぬ顔で歩き、帰路についた。

その本は何故かビショビショだったため、カバンの中が修羅場になっていたが、俺は悶々とした体を抑えることができずに朽ち果てた。

人妻系の漫画だった。
それ以来俺がそっち方面の趣味に走ることになったのは、また別の話。
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